【詩】「詩法」

「詩法」


ヴァレリーのいない遠州では蛇も

粗描されない詩法の数に戸惑うばかりだ

だがそれは当然だった記憶のために詩が

必要だった韻文は筆記と同等で

残る

鏡の中に見るは遠州の祖母の眼

オオサという食料品店の娘だった

そうな山奥の食料品店すなわち

いいとこの出その娘が籠を背負って

茶摘みユキノシタにも天使は棲んでなくて

けれどトルゥバドゥール探す者は

訪ねて来る牛も寝ている早朝

ロシアの村にどこか

似てますねアマガエルが耳打ちするのだった



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山下晴代の「そして世界は泥である」

山下晴代

Author:山下晴代
小説『新リボンの騎士』(「すばる」集英社)ほか。
第一詩集『今はもう誰も杉村春子など知らない』(中原中也賞候補)
第六詩集『冬が来る』。すべての詩集は、製直.comで買えます。ご案内はHPに↓

http://www.mars.dti.ne.jp/~rukibo/

第7詩集『ねじの回転』発売中
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=103866719

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