【詩】「眠りの影のなかの」

「眠りの影のなかの」



世の中に

ベージュにまさる色はないような気がしてきた土曜日の午後

妥協して

カーキのガーゼ織りに触るのだが

やはりこころのなかは

依然ベージュを夢見ている

そんな「コロナ元年」のある日

祖父と思い込んでいた老人に

報告せねばならないだろう

そう、あれから

いくじだいかがすぎました

けれどおじいさんがつくった

さつまいもの貯蔵穴より

すばらしいせかいが

あっただろうか?

わたしにとって



*Confusa acqua

come il chiasso di poppa che odo

dentro l'ombra

del 

sonno



*ジョゼッペ・ウンガレッティ「東方」より)





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山下晴代の「そして現代思想」

山下晴代

Author:山下晴代
小説4作(『すばる』集英社)
第一詩集『今はもう誰も杉村春子など思い出さない』(中原中也賞候補)
第九詩集『なりゆき』。(2020/6/6刊)
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=103869020
ホームページ↓
http://www.mars.dti.ne.jp/~rukibo/

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